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耳よりコラム「意外と知られていない耳ツボの豆知識」
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間違いだらけのダイエット

このページでは、間違ったダイエットの知識をまとめてあります。ダイエットアドバイザーという仕事をする中で、特に多い勘違いについてまとめてみました。


× 汗をかくとやせる

汗をかいてやせる

サウナ、岩盤浴に入った後、体重計に乗ると体重は落ちています。1〜2kg減った経験がありませんか。

でも、これは体脂肪が減ったためではありません。汗をかいて体から水分が出たからです。

発汗後は、体脂肪計もウソをつきます。家庭用の体脂肪計は「生体インピーダンス測定法」という方法を用いています。この方法は、発汗後には正確に計れないという欠点があります。発汗直後に計った体脂肪率は必ず低めに出るので信じないようしましょう(関連記事:体脂肪計の罠)。


× 汗をかく人ほど代謝がよい

発汗と代謝は関係ありません。たくさん汗をかく人の方が、たくさんエネルギーを使っているのでやせやすいと考えている方がとても多いようです。でも、それは間違いなんです。

発汗とは

発汗は、体内に過剰な熱が蓄積しないように、外に逃がすための体温調節機能です。これを専門的には温熱性発汗といいます。(加えて精神性発汗もありますが、ここではややこしくなるので省略します)。

代謝と発汗は違う

運動時、気温が高い時、どちらも発汗します。でも根本的な違いがあります。前者は、体でつくった熱を逃がしているもので、後者は外から入ってきた熱を外に逃がしているものです。

自分の体でつくった熱で発汗している場合は、その裏側でエネルギー消費があります。でも、外から入ってきた熱を逃がす時のエネルギー消費はごくわずかです。

代謝とは

体内では物質をつくったり、こわしたりしています。専門的には同化異化と言います。わかりやすい言葉に言い換えれば、体内の化学反応です。この化学反応でエネルギーを放出することを代謝と言います。

つまり、代謝とはエネルギー放出のことで、代謝がよいとは、「体内で化学反応が正常に行われている状態」を指します。

発汗≠代謝

代謝が減少していると、体内で熱をつくる働きが弱くなり汗をかく必要がなくなることはあります。でも、発汗が多いことは代謝が多いことにはなりません。ただの汗っかきという場合があるからです(発汗機能の異常)。

「汗をかく人ほどやせやすい」という噂は間違いです。


× 冬は太りやすい

冬は太りやすいと思っている方いませんか?

クマは秋のうちに丸々太って冬眠に入ります。冬眠中は基礎代謝を下げてカロリー消費を抑えています。これはクマの話であって、人間は違います。人間の基礎代謝量は夏より冬の方が高いのです。基礎代謝量が高い方がやせるには有利です(詳しくは基礎代謝入門へ)。

冬に太りやすいというイメージがあるのは、冷える季節だからだと思います。「冷える=代謝が悪い」と勘違いされている方がとても多いように思います。正しくは「冷える=循環が悪い」です。体温を奪われる冬は、体内の温度を一定に保とうと熱産生が盛んになります。つまり、冬ほどカロリーがたくさん必要なのです。

冬は太りやすい行事がたくさんあります。クリスマスやお正月には、甘いものがつきものです。摂取カロリーが増えます。また、お正月に限りませんが、寒いとこたつでゴロゴロしやすいので、運動量が落ちてカロリー消費が減ります。

ここまで説明してきたように、「冬は代謝が悪いから太りやすい」というのは間違いです。外出の機会が減ることと、太りやすい行事がたくさんあることで、冬に太るのです。

裏を返せば、誘惑に負けず普段どおりに生活していれば、冬が最もダイエットに適しています。


× 腹筋運動をしたらお腹の脂肪が減る
腹筋でウエストをしぼる

腹筋運動をしても、お腹の脂肪を集中的に減らすことはできません。腹筋運動をすると確かにお腹が引き締まる効果があります。腹筋を鍛えると腹圧が高くなるからです。腹圧とは、お腹の内側にかかっている圧力のことで、腹筋が多いほど内側へ押しつける働きが強くなります。

腹筋運動がお腹の脂肪を全く減らさない、ということはありません。運動をすることでカロリーが消費されるので、脂肪が分解されやすくなります。ここでお伝えしたいことは、腹筋運動をしているとき、減るのはお腹の脂肪だけではないということです。


× サプリメントを飲むとやせられる

サプリメントを飲むだけではやせられません。もし、飲むだけでやせられるものがあったらどうなるでしょうか…。間違いなく健康被害が多発します。

食事を変えずにサプリメントだけでやせる、ということはどういう意味なのか考えてみましょう。体内に入るカロリーが同じですから、出て行くカロリー(消費カロリー)を増えなければやせることはありません。

摂取する食品によって、消費カロリーに違いが出てくることは事実です。でも、それは微妙な数字の話です。もし、明らかに違いがでたら、朝食べたものによってその日の体調が大きく左右されてしまいます。それではまともな仕事も生活も無理ですよね。

もし、飲んだだけでやせるものがあるとすれば、それは薬品です。薬品は、体調を激変させる成分が入っています(だから病気を治せる)。サプリメントを装った薬品です。

そもそもサプリメントには「やせる効果」が備わっていてはいけないのです。もし、あるとすれば危険です。絶対に手を出さないでください。


× 筋トレをすると筋肉がついてやせない
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2007年の春〜夏に大ブレイクした「ビリーズブートキャンプ」。

「ビリーをやったら筋肉ばかりついて体重が落ちなかった」という声をよく耳にしました。体重にだけ目を向けると、筋トレをしてもすぐに効果が現れません。筋肉が増えるからです。でも、その裏側で脂肪は減っています。

短期的にみてしまうと、筋肉の増量と脂肪の減少が重なって、体重に変化があまり表れません。ブートキャンプのように質のよいトレーニングを行えば筋肉は確実に増えますからなおさらです。

筋トレしても体重が落ちない、というのはむしろ効果が出ている証拠で喜ばしいことです。トレーニングを続けたら筋肉が増えつづけて体重が増加してしまう、と心配する声を聞きましたが、その心配は全く必要ありません。筋肉はそこそこ増えたらそれ以上は増えません。ボディビルダーのような太い筋肉にするには、非常識な負荷が必要です。

筋肉の増加が止まったあたりから、体重は下降していきます。筋トレの裏側ではしっかり体脂肪が減っているからです。筋肉が増えた体は基礎代謝量がアップしています。これは体のカロリー消費量がアップしたことを意味しています。筋肉を増やすことは、やせやすい体になることです。


× 昨日食べすぎて、今日太っちゃった

食べすぎた翌日は体重が増加します。これは確かです。でも、これって脂肪がついたからなのでしょうか…。

実は、食べすぎて翌日増えた体重は、水分がほとんどです。食事が多めになると、それに伴って水分摂取が増えます。お腹の中に入った食事は潤った状態でなければならないからです。お腹の中で食物が乾燥してしまったら大変ですよね。

体に蓄えれた水は、排泄をし、食事の量を減らせばすぐになくなってしまいます。その翌日、体重はガクンと減っているはずです。ただし、食べすぎた時に、ちょっぴり体脂肪もついている可能性があるので、前よりも少しだけ多いかもしれません。

あと一つ忘れてはいけないのが塩分です。塩分をたくさん摂ると、血液の塩分濃度が上がります。体は一生懸命塩分を追い出そうとしますが、すぐには出せません。そこで、体内の水分を増やして塩分濃度を一定に保とうとするのです。

自宅で食べすぎた時よりも、外食で食べすぎた時の方が、翌日の体重増加が顕著です。それは、「外食だから食べすぎてしまった…」という理由もあるでしょうが、外食は「味が濃い=塩分が多い」ことも原因の一つです。

食事量が増えると体内の水分が増えやすい、ということを頭にいれて、数日間は体重変化を見守りましょう。面白い発見がありますよ!


× 体質改善をしてやせる

ダイエットの広告で「体質改善をするからリバウンドしません。」というキャッチコピーを見かけることがあります。この言葉を信じる前に「体質改善とは何か」を考えてみましょう。体質はもって生まれた体の性質を指す言葉ですから、そう簡単に変わるものではありません。むしろ、変わらないと考えた方が安全でしょう。

「体質」という言葉の定義が難しく、どんなふうにも解釈できてしまいます。それを利用したキャッチコピーが「体質改善」です。実際に、ダイエットを正しく行うと体の調子が上がります。これは体質の改善ではなく体調の改善です。

「体質改善」という言葉がダイエット業界で頻繁に使われる理由を考えてみました。「太りやすい体質」と「太りにくい体質」という言葉と関係が深いと思われます。肥満は遺伝的な要素がからんでいるので、生まれながらの体質がダイエットに影響を与えます。ただ、遺伝的要素の割合は未だ解明されていません。諸説をまとめている『肥満遺伝子』(蒲原聖可著)には40〜80%とあります。

「太りにくい体質」はダイエットを志す方なら誰でも羨ましく感じるものです。ダイエット業界が「体質改善」という言葉を多用するのは「一旦やせたら元に戻りにくい」ことをアピールするためと想像できます。

リバウンドの原因は2つあると考えています。精神的ストレスと栄養失調です。これらの問題を克服すればリバウンドは起こりません。むしろ、正しいダイエットでは体調が改善することが多いのです。大切なのは、栄養管理ストレスのかからないカロリー制限規則正しい生活です。体質を考慮しながら、心身に負担をかけず、食事コントロールができるようにサポートするのが私たちの仕事です。

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